presented by12+1冬将軍号New Car Impression

マツダが「三権独立」で進化

MAZDA AXELA 20S Touring

プロフィール

SKYACTIVテクノロジーの進化

 マツダの新型アクセラがリリースされた。3代目となるアクセラは、SKYACTIVテクノロジーの第3ステップを踏み出した。SKYACTIVテクノロジーは高圧縮によって効率を高めたガソリンエンジン、低圧縮によるクリーンディーゼルに代表されるが、これに今モデルからハイブリッドが追加された。同一車種でガソリン、ディーゼル、ハイブリッドがラインナップされるのは日本車では初めて。欧州ではメルセデス・ベンツ、BMWなどがある。アクセラの日本国内向けでは、ディーゼルエンジンも初披露となる。 新型は全てSKYACTIVテクノロジーで開発され、進化を遂げている。新世代高効率直噴ガソリンエンジンで1・5L、2・0Lとも、自動車取得税・重量税が75%減税。このマツダのテクノロジーは、昔から世界的な注目を集めていた。このSKYACTIVテクノロジー搭載車が発表された時、世界の自動車界の巨人である、あのフォルクスワーゲンをも驚愕させたと言われているほどの強烈なインパクトがあった。 過去を見ると、ロータリーエンジン搭載の量産車として唯一のメーカー(当時のソビエトを除く)でもあった。かつてのコスモスポーツ、RX-7、RX-8のロータリーエンジン搭載車、ラリーの舞台でも活躍したファミリア、ロードスターなど名車を輩出してきた。技術力の高さは屈指で、クルマ好きをうならせるメーカーだ。

デザインコンセプトの魂動が躍動する

 2代目と全く変わったフォルムに目を引く。フルモデルチェンジをしたのだから当たり前、ではない。特にハッチバック形式のスポーツタイプの美しさは、特筆ものだ。かつてのRX-7、8のような美しいノーズ、流線形のデザインは、かなりの造り込みの高さをうかがえる。五角形のフロントグリルに気品を感じ、リアビューからはしなやかな動きを予感させる。リアウインドーは横から見ると、後方に向かってすぼまる感じで、ガラス面がシャープ。これにより、サイドビューがぐっと引き締まって見える。 まるで草原を疾走するチーターのように優雅に、獲物を狙うライオンのように獰猛に。洗練された美しさは「魂動(こどう)」というコンセプトで、新しさの中にも、なんともいえない渋さを言葉にしている。 ちなみに10月に東京ミッドタウンで開催された「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2013」に新型アクセラが登場し、イベント来場者に強烈なインパクトを与えたことは記憶に新しい。クルマのデザイン性は欧州車にかなわない、といったことも今の日本車には当てはまらない。クルマのことはよく分からないユーザーでも、アクセラのフォルムに目をひくはずだ。 特に最近のマツダ車は、ピリッとした車種を次々とリリースしている。昨年リリースされたクロスオーバーSUVのCX-5、フラッグシップ機のアテンザのフルモデルチェンジもある。もちろん、アクセラのデザインもアテンザを一部トレースした形だ。CX-5もアテンザも同じく魂動をデザインコンセプトにしている。

ヘッドアップディスプレイの安全性

 「目指すのは、どんなときも運転に集中できて、安全に走りを楽しめること。」-。コックピットには、各種インフォメーションのメーターがある。しかし、運転中にはどうしても前方の視界を外して、確認しなければならない。一瞬でも視線が途切れると、危険なことになるのは誰でも分かる。どうしたらいいのか。アイポイントを変えることなくスピードなどが確認できる「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」を採用した。 エンジンをかけると、メーターフードの前方にディスプレイが立ち上がり、ここに情報が投影される。車速やナビゲーションのルート誘導など、視線を前方から外すことなく確認できる。ディスプレイはドライバーの約1・5m前方に焦点を合わせており、視線の移動がほとんどない。同機能は一部高級車などにオプション装着され、自動車用品店でも購入できる。アクセラのような中堅車種のCセグメントカテゴリーのクルマに装備されたのは、珍しいことでもある。マツダは新車やモデルチェンジのときに、必ずプラスアルファ的な何かをやってくれる。 ナビゲーションや音楽などの情報を表示する7インチWVGAセンターディスプレイも、ダッシュボード中央上部に配置。ドライバーの視線を下に落とすことなく、左横に変えるだけで見ることができる。これらの情報システムの作動は、シフトレバー下のコマンダーコントロールで、左手を自然な位置に置いて操作できる。

内装はシンプルでいて高級感を感じる

第5はレクサスがキーワードの1つにしている“おもてなし度”。ドライバーとパッセンジャー、後席ゲストのすべてに安らぎと品格、豊かな雰囲気を伝えるため、前述のワイドディスプレイに始まり、ステッチをあしらったリモートタッチ、ソフトで厚みのあるシートや助手席電動オットマン、4席独立エアコン等々拾い上げるとキリがないほど。
そして第6のポイント、センセーショナルなトピックとしてFスポーツのグレード新設定。ハイブリッド仕様の600hはアクティブスタビライザー、もう一方の460はスポーツトルセンLSDを搭載し、内外装に専用デザインを与えられる。当然サスペンションやブレーキ、タイヤもそれぞれチューンされ、特にブレンボ製大型ディスクブレーキ、ワンサイズ上の19㌅タイヤ&鍛造アルミホイール装着は大きな武器。ノーマル仕様に比べて車高は10㎜ダウンしていて、見た目にも迫力を増している。

マツダ AXELA 20S Touring詳細写真

インプレッション

パワーユニットは人馬一体のフィール

 試乗車はガソリン車のSKYACTIV-Gの2L。13・0という高圧縮比で高効率の燃焼を実現させた。2010年時のSKYACTIV-Gの圧縮比は14・0で世界一だった。高い圧縮比は高温になるため、異常燃焼の原因にもなる。マツダの排気システムは4-2-1で、他車はこれが4-1となっている場合が多い。マツダの場合、各気筒から出た排気管が4本→2本→1本の順で集合され、2本の排気管があるため、全体の排気管が他車よりも長い。このため、熱い排気ガスが燃焼室に押し戻されることによって起きる、燃焼室の高温化を抑えている。この結果、低燃費が実現し、アクセル操作もダイレクトにパワーユニットに伝わる。これこそ、「人馬一体」のドライビングフィールの由来でもある。

マツダらしいスポーティーな走り

 マツダはやっぱりマツダだった。ステアリングを握って、アクセルを踏み込むとグオンという気持ち良いエンジンサウンドが響く。静粛性はかなりのもので、スポーツマインドに火がついた。ストレスのないアクセルレスポンスはさすがで、自然吸気とは思えない加速力を見せる。やっぱりマツダはスポーティーなクルマだとあらためて実感。ハンドリングもナチュラルで快適、快適。 アクティブ・ドライビング・ディスプレイには、レーダー照射で前車との車間距離を知らせる数値が表示される。i-ACTIVSENSEの安全機能で、前方車を一定の車間距離を保ちながら自動追尾する「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」も試したが、高速道路での長距離移動による疲労が軽減されそうだ。このほかに、危険を察知する各種機能が満載だ。 この車なら欧州Cセグメントのメルセデス・ベンツAクラス、ボルボの40シリーズなどとも互角か、それ以上のパフォーマンスを発揮すると感じた。マツダは全国的に少ない販売網などの点から、日本国内での認知度が若干、低いのは事実。だが、欧米での認知度は決して低くない。技術力は国内屈指で、イコール世界屈指のメーカーでもある。マツダのクルマには常に夢があって、それを実現させくれる楽しみがある。

ディーラーメッセージ

北海道マツダ販売東苗穂店
販売係長 稲垣 浩さん

 フロントの五角形のグリルが躍動感を表しているように、スポーティーなデザインが特徴です。デザインコンセプトに、動物が走るしなやかな動きを表現しており、お客様に喜ばれています。乗りやすさに加えて、乗って楽しくなるクルマでもあります。アクセラはガソリン、ディーゼル、ハイブリッドの3カテゴリー形式で、4タイプのエンジンがあるのも魅力の一つです。マツダの主力車種として、お客さまに満足していただけると思います。ぜひ、ご覧ください。

主要諸元:(AXELA SPORT 20S Touring L Package)

●全長×全幅×全高/4460 ×1795×1470mm
●ホイールベース/2490mm
●トレッド/前:1555mm 後:1560mm
●車両重量/131kg
●最小回転半径/5.3m
●エンジン/1997cc 直4 DOHC
●最高出力/155ps/6000rpm
●最大トルク/20.0kgm/4000rpm
●JC08モード燃費/19.0km/mm
●ミッション/6AT
●ブレーキ/前:Vディスク 後:ディスク
●タイヤサイズ/215/45R18
●駆動方式/FF
●乗車定員/5名
●車両本体価格(札幌地区)/2,436,000円(消費税込)

テキスト:有岡 志信(SAフォトワークス)、Photo:川村 勲(川村写真事務所)、取材協力:北海道マツダ販売 東苗穂店(011-786-0786)

[Carpia CELHOME]詳しくはこちらをクリック!

最近チェックしたクルマ

最近検索した条件
     

このページを印刷する

キーワード検索

検索