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都会派Xアーバン新設定

プロフィール

都会派Xアーバン新設定

 量産ガソリン車世界トップレベルの低燃費、登録車の国内販売台数トップ!。どうにも止まらない勢いのトヨタ・アクアがマイナー・チェンジし、独自の個性に一段と輝きを加えた。キュートな肢体と、独壇場のエコ性能を磨き、加えてポップなボディーカラーやファンなイメージをアピールして、アカ抜けした存在感が新たな魅力。なかでも新登場の「X-URBAN」は、その名のとおり都会派のテイストを強めたクロスオーバーの味わいが濃い。全体で240通りもある内外装カラーの組み合わせで”自分だけの特別なアクア“を造り上げる楽しみも、ファンへの新たなプレゼントだ。

楽しいイメージを拡大

 トヨタ・アクアは言わずも知れたハイブリッド専用モデル。11年12月のデビュー当時は、HVモデルの兄貴格プリウスのスケールダウン・モデルと受けとられがちだった。しかし、ニートな5ナンバーサイズながらも十分な居住スペースと完成度の高い操作感、走行性を備え、加えて何よりも圧倒的な燃費性能が知れ渡って、時の経過とともにコンパクトの人気定番モデルに。例えば13年9月の販売台数(登録車十軽)の1位はアクアの2万6543台。14年10月はやはり1位がアクアの1万8031台。対して2位は13年9月がホンダNボックスの2万3723台。同じく14年10月の2位もダイハツ・タントの1万6237台と軽自動車が占めている。つまり、月毎に多少の変動はあっても、アクアのランキングトップ、上位は不動。

 こんな好調の中で、13年11月の一部改良に次いで実施したマイナーチェンジ。その意図は?。トヨタは「アクアの持つ楽しいイメージを目いっぱい広げたい。走り、内外装質感、軽快なハンドリング、快適な乗り心地を深化。ハイブリッドを本当に身近かなものへ…」と明言する。そして用意したのが、ボディーカラーで26色、内装色で9色のオリジナルと、今回新たに車種構成に加わった「X-URBAN」のボディーカラー33色、内装6色からなるカラーバリエーション。これについてもトヨタは「ポップでファンなアクアの世界観」と表現する。

 実は今回のマイナーチェンジ、新グレードを含めて174パターンのカラー、スタイルに装備なども入れると計240通りにもなり”自由に選ぶ自分だけの1台“キャンページが主軸。この点を強調するために、あえて横道にそれて補足すると…。

基本性能は旧型を踏襲

 新型の中間車種「S」は全長3995㎜、全幅1695㎜、全高1455㎜、ホイールベース2550㎜、車重1080㎏。対して従前モデルの「S」は、全高が1445㎜と10㎜低いだけで、ほかの項目は全く同一だ。動力関係もほとんど同様。こちらも列記して比べると、旧モデルのエンジンの最高出力74㎰、最大トルク11・3㎏、モーターは同61㎰と17・2㎏。そして10・15モード燃費は37・0㎞/h。同じエンジン、モーターを使う新型は当然すべての数値が全く同じだ。蛇足ながら、ステアリング、サスペンション、ブレーキ、ミッションなども、目に見えない改良、進化は数知れないが、カタログ上の表記は旧型と変わらない。

 では、何がマイチェンの要点かというと、最大のトピックスは新グレード「X-URBAN」の追加設定。よりアクティブな印象の専用フロントスポイラー、サイドマッドガード、ルーフモールなどを装備し、アクアで初の16インチ専用アルミホイールも採用した。当然、それに見合った専用の前後サスペンションを装着し、最低地上高が標準ボディー車より20㎜アップしている。これらの装備、チュ-ン強化などで車重は1090㎏と他グレードより10㎏増え、主としてこれが効いて燃費は33・8㎞/hに落ちる。もちろん同グレード専用のパーツをプラスしたエクステリア、ボディーカラー、インテリアの仕上げ項目は多岐にわたる。簡単に紹介すると外観上のパーツはフロントスポイラーなど7つ。ボディーカラーは標準とフレックストーンで22色。インテリアカラーは2パターン。前述の240通りの組み合わせの中でもかなりの部分を占める。

シティー派の魅力満載

 ちなみに「X-URBAN」は”アーバン“の表記が示すとおり、都会派クロスオーバーの味わいが強く漂う。本来が万人向けのキャラクターで鳴るアクアだが、新たにシティーボーイ、シティーガールへのアピールも意識した戦略が明らか。一方、標準ボディーの方も、1灯でローℓハイビームを兼ね備えたLEDヘッドランプのライト回りのデザインや、このところ流行の存在感を増した大型フロントマスクなど、よりアクティブな個性を発揮している。ここでもまたボディーカラーの展開が独創的で、新色のオレンジパールやチェリーパールのクリスタルシャインなど、ベースの14色はどれもがポップ調。従来のこの種のモデルとしては際立って新鮮な色使いで、スペック数値の基本的には据え置きという事実とは相異なするシャープな走りと相まって、新型全体の印象は極めて魅力的だ。

キャビンの上質感向上

 コクピット、居住区の仕上げ、レイアウトなどインテリア関係は、センタークラスターに幾何学ピアノブラック塗装を施し、インパネの助手席オーナメントに旧型では施していたキャラクターラインを廃止。新たに一部車種に合成皮革のソフトパッド、メッキモールを採用するなど、質感を大幅アップしている。

 新型アクアのグレード構成は大きくX-URBAN、G&G・ブラックレザーセレクション、S、Lの4つ。車両価格はX-URBANの206万2309円からGの197万0018円、Sの179万2702円(いずれも消費税込み)など。例によってオプションを含めたアイテムはボイス付コーナーセンサー、各部イルミネーション、ラゲージソフトボックス、フェンダーアーチモール、ホイールデカールと枚挙にいとまがない。

トヨタ AQUA X-URBAN詳細写真

インプレッション

洗練著しい走りの性能

 札幌市内と郊外の峠を含む冬道へ新型アクアのトップグレード「X-URBAN」を連れ出した。エンジンをスタートすると、おなじみの1・5ℓエンジンとモーターによるハイブリッド・システムは、リア席では耳に届かないほど静かなアイドリング。最低地上高のアップは感覚的には感知しにくいが、前方見晴らしが若干広くなったような明るさが気持ちいい。走り出すと、スタンディングスタートの軽々とした躍動、それに続く中間加速の鋭さ、そして一定速度の巡航時のスムーズさ…のどれをとっても、標準グレードをしのぐ洗練ぶりが著しい。

 新型アクアのトピックスたる20㎜の車高アップと専用サスペンションによるロードスタンスの確保は、少なくともテスターには「ニュー・アクアの一番のプレゼント」と映った。タイトコーナーの連続するワインディングの、シャープなハンドリングに呼応する場面でリアタイヤが振り出される量は標準車よりはるかに少なく、しかもボディーの外側への沈み込みもほとんど感知されない。車重増などに対応したバンパーやスプリングの強化、周辺部の剛性アップなどが良く効いていることが伺える。

 一方こうした場面では、電気式無段型のミッションを駆る長いスティック状の、しかも簡素なDとBだけのシフトチェンジは少々物足りない。アクアの万人向けの味付けとしてはもちろん申し分ない。が、X-URBANはシティーボーイ的センスをアピールする特別なモデル。ならば、少しはHVプラス電気式シフトの先進性を表現する形、例えば2代目プリウスのようでしゃれた形を考えてほしかった-と正直、思う。

アカ抜けしトップ独走

 ドライバーズシートを同行者に譲り、リアシートに腰を落とすと、多分多くの人が旧型で唯一とも言える注文をつけたであろう後席回りの空間に関して、さほど不満は感じなかった。163㎝のテスターには足元、頭上ともに必要十分な空間があり、よほど大柄な人間でない限り、極端な長距離の移動以外には、それほど痛痒(つうじ)を感じることは無さそう。もちろん全長差でかなりの開きがあるプリウスには及ばないが、このクラスの各モデルの中では、シート形状の良さもあって、十分にトップクラスの広がりを確保している。

 総括的に言うと、発進から加速、巡航までのシャープなパワー感。相次ぐコーナーでの安定感と素直なハンドリング。60㎞前後の巡航時の静粛性と上品な乗り味。何よりもデジタル式センターメーターに示される燃費情報数値の圧倒的な低さ。これらの項目では、間違いなく先輩格のプリウスの上を行く。

 繰り返しになるが、ジャストサイズの使い勝手はそのままに、鮮やか、カラフルでテンションが上がりそうなルックスをまとい、内なる質感を高め、万人向きの資質を磨き、走りを正常進化させ、それでいて世界一の低燃費もしっかりとキープ。前例に無い形のマイナーチェンジで全てにアカ抜けしたアクアに、登録車月販トップの地位を揺るがすものは、当面現れそうにない。

ディーラーメッセージ

ネッツトヨタ札幌中央店
営業スタッフ
安田 壮志さん

 新型トヨタ・アクアは、世界トップレベルの低燃費をしっかりとキープしながら、新しいグレードのエックス・アーバンを追加したことで、多様なユーザーの期待に応える態勢が一段と整いました。全体として、今度のアクアは174パターンものスタイルから自分だけの1台を自由にセレクトできます。

 アクアは東日本大震災に見舞われた東北の復興に寄与し、ひいては日本の未来をになう一翼になるべく、岩手工場で全量生産していることを、ぜひ知っていただきたいと思います。ともあれ上質感を高めたアクアを、ぜひご来店してお確かめ下さい。

主要諸元:

全長×全幅×全高/4,030×1,695×1,490mm
ホイールベース/2,550mm
トレッド/前:1,465mm 後:1,460mm
車両重量/1,100kg
最小回転半径/5.4m
エンジン/1496cc直4DOHC
最高出力/74ps/4,800rpm
最大トルク/11.3kg・m/3,600~4,400rpm
モーター型式/交流同期電動機
最高出力(モーター)/61ps
最大トルク(モーター)/17.2kg・m
JC08モード燃費/33.8㎞/ℓ
ミッション/電気式無段
ブレーキ/前:Vディスク 後:ドラム
タイヤサイズ/175/60R16
駆動方式/FF
乗車定員/5名
車両本体価格(札幌地区)/2,062,309円(消費税込)

テキスト:仲世古 正之、Photo:川村勲(川村写真事務所)、取材協力:ネッツトヨタ札幌 中央店 ℡(011)731-9111

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