presented by4+5陽春号New Car Impression

最高級ミニバンかつ高級サルーン ミニバンを超えた存在感を放つ一台

プロフィール

トヨタが誇る大空間高級サルーン

 トヨタが誇るフルサイズの最上級ミニバン、ヴェルファイアがマイナーチェンジを受けて新登場。堂々としたエクステリア、ラグジュアリー空間を演出するインテリア。最新の安全機能と快適装備もフル搭載され、まさに国内外最高のミニバンである。

 ヴェルファイアは’08年、それまでのアルファードVの後継モデルとしてスタート。姉妹車であるアルファードの初代モデルは’02年に誕生し、’08年まで製造されたが、’04年にビスタ店とネッツ店が統合されたのを受けて、アルファードVはネッツ店の取り扱い車種となる。その後’08年のアルファードフルモデルチェンジと同時に、ヴェルファイアとしてデビューした。各々専用のフロントマスクが与えられており、ヴェルファイアの上下二分割ヘッドライトは明確な差別化ポイント。’15年にフルモデルチェンジを受け、現行の二代目となってからも、その造形は引き継がれている。またトヨタでは’15年のフルモデルチェンジにあたり、「大空間高級サルーン」という開発テーマを掲げた。これは「ミニバン」としてではなく「高級車」として磨き上げるということであり、ミニバンカテゴリーにおいても、国産車全体においても高級車であることを意味している。

外観/室内ともに、上質で自由

 ボディは全長4,935×全幅1,850×全高1,935㎜とフルサイズ。しかし鋭い目つきのフロントマスクや、平面と曲面を巧みに組み合わせたリアの造形などにより、外観はスポーティな印象だ。全高は高いものの、フロント/リアともにボディ下端までしっかりとデザインされているため、腰高感がない。今回のマイナーチェンジではヘッドランプ、グリル、バンパーなどのフロント周りと、リアのドアガーニッシュ、コンビネーションランプが意匠変更されており、全体的により精悍さを増している。

 室内空間は広大かつラグジュアリーだ。試乗した7人乗り2.5L Z“Gエディション”のセカンドシートには「エグゼクティブパワーシート」が装備され、500㎜もの前後スライド量とともに、アームレスト、折りたたみ式サイドテーブル、電動オットマンまで備わる。サードシートを格納して荷室と割り切れば、セカンドシートは足元にたっぷりと余裕のある応接室のように使うことができる。もちろんサードシートに乗車する場合でも十分なゆとりがあるのだが、これは3,000㎜ものロングホイールベースの恩恵だ。加えて1,935㎜の全高により、セカンドシート/サードシートともに頭上空間がたっぷりある。身長170cmの筆者が座って拳2個分なので、クルマであることを忘れてしまうほどの大空間を満喫できる。

 ダッシュ周りやステアリング、フロアマットなどはブラックで統一され、グレードによってプレミアムナッパ本革/本革/合皮/ファブリックのシート素材と、ブラック/フラクセン(ベージュ系)/ホワイトのシートカラーが組み合わされる。いずれも高級感を演出し、ヴェルファイアでの移動そのものが目的になりそうな上質さを持つ。

総合的な安全技術で、走行を支援

 これだけ大きなボディなので、取り回しに不安を覚える人もいるだろうが、いざ走り出してみると不思議なほどボディサイズが気にならない。前方180度の視界がしっかりと確保されていることと、助手席側に設置されたサブミラーがかなり有効なためだ。では後退時や狭い道幅の場合はどうかというと、総合安全コンセプトに基づく各種機能がサポートしてくれる。中でもパーキングと後方モニタリングに関する機能は多く、左右後方から接近してくる車両をレーダーで感知するリヤクロストラフィックアラート、アクセル・ブレーキ操作に関係なく低速時の衝突回避、衝突被害の軽減を支援するインテリジェントクリアランスソナー、車線変更時の後方確認を支援するブラインドスポットモニター、乗員や荷物に関わらず後方視界を確保するデジタルインナーミラー、周囲の安全確認をサポートするパノラミックビューモニターなどがある。またステアリング操作を自動アシストするインテリジェントパーキングアシスト2、巻き込み警報機能(パノラミックビューモニターと同時装着不可)も設定されている。

 この他、レーントレーシングアシスト・レーダークルーズコントロールなどアクティブセーフティ(予防安全)、衝突の可能性がある場合に危険を知らせ、ブレーキ制御を行うプリクラッシュセーフティ、万一の際にダメージを軽減するパッシブセーフティ(衝突安全)など、あらゆるシーンにおける安全対策は抜かりない。グレードごとに標準/オプション設定されているので、ぜひ詳細を確認していただきたい。

トヨタ ヴェルファイア詳細写真

インプレッション

ミニバン以上の存在を確立

 試乗した2.5Lエンジンは数字だけ見ると非力に思えるが、低回転からトルクがあり、アクセルにリニアに反応して加速する。361N・mと豊かなトルクを誇る3.5Lはもちろん、モーターを2つ搭載したハイブリッドと比べ、走りでは我慢が必要か?と心配していたが、その思いは見事に裏切られることとなった。エンジン音はかなり抑え込まれており、通常流れに乗って走る分にはほとんど音を意識しないで済む。アクセルを踏み込むとナチュラルなフィールで加速していくが、それでもエンジン音はうるさくない。スポーツカーを除けば、車は静粛性が高いほど高級感を増す。存在感を主張するエンジンも楽しいが、ヴェルファイアは静かな方が良い。

 ワインディングでのコーナリングも試してみたが、非常に安定している。もちろんフルサイズかつ重量級なので、軽快ではない。しかしニブくもない。ソフトな中にも芯がある手応えで、走る・曲がる・止まると云う基本がしっかりと設計されていながらも、乗員に衝撃やストレスを与えないように味付けされている。これはコーナーでの挙動に限ったことではなく、ブレーキングも、足回りのフィールも同様。特に道路コンディションが良くない今春、凸凹を柔軟に吸収してくれるしなやかな足回りは、非常に心地よく、頼りがいのあるものだった。

 静粛性やしなやかな挙動に寄与しているのは、高剛性ボディである。実はレクサスで採用している構造用接着剤を用い、その適応範囲を拡大している。またウインドウ部には高剛性ガラス接着剤を新採用した他、エンジンルームと室内の境目にはサンドイッチ剛板を設置した上、吸遮音材や塗布型制振材などによって、エンジン音やきしみ音などを抑えている。こうした目に見えない部分の充実こそが本当に上質な乗り心地と静粛な空間を生み出しているのである。過去に何度かレクサスのクルマにも試乗させていただいているが、きしみ音一つしないその高剛性ボディには驚かされたものだ。レクサスもヴェルファイアも決して安いクルマではない。しかしその価格には、こうした目に見えない裏付けがあり、たとえわずかな時間であってもその恩恵を体験することができれば、自ずと考え方は変わってくるに違いない。

 7人あるいは8人の乗員で走る機会は、そう多くないかもしれない。それでもヴェルファイアに乗りたいと思わされる理由こそ、「高級ミニバンではなく、大空間高級サルーン」というトヨタの開発テーマにあるのだと思う。

ディーラーメッセージ

ネッツトヨタ道都 中央店
営業主任
若月 祐恭さん

 300万円代半ばから700万円代まで、ガソリン車からハイブリッド車に至る豊富なバリエーションを誇るヴェルファイア。価格以上の機能・装備が搭載され、高級車としての魅力に磨きがかかりました。自動車は住宅の次に高い買い物と言われますが、お客様一人一人のライフスタイルに合わせ、最善のご提案をさせていただくのが私たちの仕事です。ぜひご相談いただき、ご要望をお聞かせください。またヴェルファイアの価値は試乗いただいてこそお分かりいただけると思いますので、ご試乗もお気軽にどうぞ。

主要諸元:

全長×全幅×全高/4,935×1,850×1,935mm
ホイールベース/3,000mm
トレッド/前1,575mm 後1,580mm
車両重量/2,010kg
最小回転半径/5.8m
エンジン/2,493cc 直列4気筒デュアルVVT-i
最高出力/182ps/6,000rpm
最大トルク/24.0kgm/4,100rpm
JC08モード燃費/12.0km/ℓ
ミッション/CVT
ブレーキ/前ベンチレーテッド・ディスク 後ベンチレーテッド・ディスク
タイヤサイズ/235/50R18
駆動方式/4WD
乗車定員/7名
車両本体価格/4,642,920円(税込)

テキスト:横山 聡史(Lucky Wagon)、Photo:青柳 健司(フォトライター)、取材協力:ネッツトヨタ道都 中央店 ℡(011)631-3182

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