スタッドレス 6年ぶり値上げ タイヤ各社、原料高で

2017年 8月31日(木)朝刊

 タイヤ製造大手5社は、乗用車用スタッドレスタイヤの出荷価格を6年ぶりに値上げする。原材料価格の高騰が理由で、値上げ幅は5〜6%。自動車用品販売店チェーンは店頭価格への転嫁を表明しており、道内ドライバーの冬支度に影響が出そうだ。メーカー各社は購買意欲を喚起しようと、新商品のPRに力を入れている。
 ブリヂストンと住友ゴム工業は9月1日から平均6%、横浜ゴムは10月1日から平均5%値上げする。東洋ゴム工業は5月に夏用タイヤと合わせて5・5%、日本ミシュランタイヤは8月に5%値上げ済み。値上げ額は17インチで1本あたり600〜千円となる。
 中国の新車販売台数増などを背景に、天然ゴムの価格は昨年1月の1キロ150円程度から、今年3月には300円へ2倍に上昇した。合成ゴムなど石油化学系原材料も高止まりの状況で、各社は「生産性向上やコスト削減では対応しきれなくなった」と説明している。
 販売店側も店頭などで値上げの告知を始めており、札幌市中央区のオートバックス札幌石山通り店では、駆け込み需要で8月の販売本数が昨年の約1・5倍に伸びたという。
 また、値上げによる客離れを抑える狙いから、4社が新商品を発売する。ブリヂストンは4年ぶりの新商品「ブリザックVRX2」で、氷上の水膜を除去する独自技術を強化。横浜ゴムの新商品「アイスガードシックス」は、未凍結のぬれた路面での機能を高めた。
 東洋ゴム工業はスポーツタイプ多目的車(SUV)やミニバン専用の新商品を発表。日本ミシュランは、摩耗時の性能を向上させた新商品を発売した。住友ゴム工業は、主力ブランド・ダンロップ「ウィンターマックス02」のサイズを増やした。
 いずれも値上げを反映した価格設定で、ブリヂストンの広報担当者は「性能の良さを伝え、売り上げにつなげたい」と話している。

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