presented by6+7新緑号New Car Impression

ひときわ異彩を放つホンダ・ジェイド。より魅力を増してマイナーチェンジ

プロフィール

個性派ニュースタイルワゴン

 ホンダ・ジェイドがマイナーチェンジを受けて登場した。「ニュースタイルワゴン」と銘打たれたジェイドは、ミニバンともステーションワゴンとも異なり、セダンベースの5ドアハッチでもないという、かなり個性的な車種である。

 ジェイドは’13年に中国で製造・販売が開始され、’15年には日本での製造・販売もスタート。グローバルカーの要素に加え、ストリームの後継としての位置付けも加味しながら新車種として誕生した経緯がある。中国ではガソリンエンジンと2列シート(5人乗り)/3列シート(6人乗り)という組み合わせだったが、日本では3列シート(6人乗り)のHV専用車として登場。3か月ほど遅れてガソリン・ターボ車が追加された。

 今回のマイナーチェンジでは日本発売からまる3年経過したことを踏まえ、エクステリアデザインの変更、5人乗りモデルの追加、Honda SENSINGの標準化によるグレード名称変更(全グレード名の末尾にHonda SENSINGがつく)などが行われている。

ガソリンとHV、5人乗りと6人乗りからラインアップを構成

 車名のJADEとは英語で翡翠(ひすい)の意味。翡翠とは青や暗緑色の美しい羽を持つかわせみ科の鳥の総称であるとともに、それらの羽のような色の宝石のことである。中国や中南米のインカ文明では古くから金以上に珍重された石であり、日本では玉(ぎょく)と呼ばれてきた。この名を冠したジェイドのエクステリアデザインは、挑戦的でスポーティなフロントマスクと台形型の安定感あふれるリアビューが特徴。しかし全体を眺めると、鋭さと丸みが絶妙にブレンドされてきちんとまとまっているというもの。国産車はもちろん、輸入車まで含めてもかなり個性的であることがわかる。その存在感はまさしく翡翠そのものと言えそうだ。

 ラインアップはガソリン車にRS(5人乗り)/X(6人乗り)/G(5人乗り)の3グレード、HVにRS(5人乗り)/X(6人乗り)の2グレード。すべてFFで、正式なグレード名称は末尾にHonda SENSINGがつく。エンジンはすべて1、496㏄直列4気筒DOHC16バルブVTECで、ガソリン車にはターボ、HVにはモーターが組み合わされる。トランスミッションはガソリン車がCVT、HVは7速ATとなっており、HVにはi-DCD(インテリジェント・デュアル・クラッチ・ドライブ)が搭載され、モーターのみによるEV走行と、エンジン+モーターによる「ハイブリッドドライブモード」を、アクセルの踏み方だけでコントロールできるようになっている。

予想以上にスポーティで使い勝手のあるインテリア

 インテリアもスポーティかつ個性的だ。特にドライバーズシートは、スタートスイッチを押してから眼前に浮かび上がる先進的な計器類と、スポーツカー並みの囲まれ感とのギャップに、思わず「なるほど、面白い」とつぶやいてしまったほど。試乗したHYBRID RS Honda SENSINGのインテリアカラーはブラックのみなので、なおさらである。またシフトレバーは小さく、必要最小限のポジションのみ。そのかわり、パドルシフトが標準装備となっていることで、爽快な走りを楽しみたい時にはマニュアル感覚でのドライブが可能だ。

 前席の頭上スペースは余裕たっぷり。後席は前席ほどではないものの、ロングドライブにも十分耐えられるだけのゆとりがある。残念ながら3列目シートは試せていないが、日常的な使用はほとんどないだろうし、それ以上のスペースを望む方にはシャトル、フリード、ステップワゴン、オデッセイと、魅力的な選択肢がたくさんある。

事故に遭わない社会のために

 現代のクルマには、走る・曲がる・止まるという基本性能に加え、燃費性能や安全性も重要なファクターとなっている。ホンダが推進している安全運転支援システムがHonda SENSING。その開発目標は「事故に遭わない社会の達成」という、非常に崇高なものだ。そこに盛り込まれている8つの機能をご紹介すると、「ぶつからないため」の衝突軽減ブレーキ、「飛び出さないため」の誤発進抑制機能、「歩行者への配慮」としての歩行者事故低減ステアリング、「はみ出さないため」の路外逸脱抑制機能、「適切な車間距離を保つため」のアダプティブ・クルーズ・コントロール、「ふらつかないため」の車線維持支援システム、「発進をお知らせ」する先行車発進お知らせ機能、「みのがさないため」の標識認識機能となる。このほか、坂道発進をサポートするヒルスタートアシスト機能、前席からリアクオーターガラスまでをカバーするサイドカーテンエアバッグ、走行中に急ブレーキと判断すると、ブレーキランプに加えてハザードランプが高速点滅するエマージェンシーストップシグナルなどの機能も全車標準装備。安全機能は至れり尽くせりという充実ぶりである。

ホンダ JADE詳細写真

インプレッション

「乗ってみて真価がわかる」一台

 好天の下、郊外の道を走ってみたが、出足のトルクは力強く、非常に心強い。HVやEVに搭載されるモーターは最大トルクを低回転で発生する上、エンジンは非常に活発に回るので、ストップ&ゴーの多い街中でも乗りやすく、多少飛ばしたい時にもスポーティなドライブフィールを提供してくれる。

 エンジンとロードノイズを含めた静粛性は極めて高い。特にRSグレードではロードノイズを低減する18インチのノイズリデューシングアルミホイールが採用されており、オーディオをオフにして走行してみたところ、その静粛性に驚かされた。発進時/減速時ともに、回生ブレーキや駆動系の動くかすかな音が聞こえるほどだ。

 なにより驚いたのは走行性能と乗り味。ミニバンやステーションワゴンは、車内空間が大きく車高がある分、コーナーでの挙動はどうしても鈍かったり、ワンテンポ遅れたりする。爽快にワインディングを走ろうと思う時、ステアリングとアクセルにボディが反応し、鼻先がすっとインを向いてくれるのが気持ち良いのだが、そうしたカテゴリーに求めるのは難しいのが常である。しかしジェイドには、そうしたネガがなく、とてもスポーティな挙動を見せる。もちろん1、540㎜という、このカテゴリーの中ではかなり低く抑えられた全高の影響もあるだろう。加えて衝突安全性も考慮したG-CONと呼ばれる強化されたボディ骨格、ホンダ伝統とも言えるダブルウィッシュボーン・リアサスペンションなど、様々な要素が融合して成り立っていると思われる。

 試乗前にHonda Cars 北海道北38条店で伺ったお話では、40代後半以上の男性オーナーさんが多いとのこと。それも「ちょっと違った個性的なクルマ」を好む方々が多いのだそう。確かにジェイドはそうした層にぴったりと当てはまる。冒頭に「ミニバンともステーションワゴンとも異なり、セダンベースの5ドアハッチでもない」と記したが、ややもすると中途半端な存在になってしまうところを、逆に異彩を放つ存在として商品化している。走りが楽しくて、燃費が良くて、最新の安全性が満載。正直なところ、これほど完成度の高いクルマと認識していなかった。クルマというものは、やはり乗ってみなければわからない。

ディーラーメッセージ

Honda Cars 北海道 北38条店
営業主任
遠藤 功さん

 ジェイドの魅力は、まず個性的であるということです。ターゲットは狭いものの、それゆえにジェイドだけの強い個性をしっかりと持っています。そして最新の安全運転支援技術Honda SENSINGの標準搭載、24.2km/L(HV車・JC08モード)という高燃費、スタイリッシュな外観と「楽しい」と思える走行性能…。一味違うクルマに乗りたいという方、クルマをライフスタイルの表現の一つとして捉えておられる方には、ぜひお試しいただきたいと思います。

主要諸元:

全長×全幅×全高:4,660×1,775×1,540mm
ホイールベース:2,760mm
トレッド:前/1,535mm 後/1,530mm
車両重量:1,450kg
最小回転半径:5.7m
エンジン:1,496cc 直列4気筒DOHC16バルブ
最高出力:96kW(131ps)/6,600rpm
最大トルク:155N・m(15.8kgm)/4,600rpm
モーター
最高出力:22kW(29.5ps)/1,313〜2,000rpm
最大トルク:160N・m(16.3kgm)/0〜1,313rpm
JC08モード燃費:24.2km/ℓ
ミッション:7AT
ブレーキ:前/ベンチレーテッド・ディスク 後/ディスク
タイヤサイズ:225/45R18
駆動方式:FF
乗車定員:5名
車両本体価格:2,898,720円(税込)

テキスト:横山 聡史(Lucky Wagon)、Photo:青柳 健司(フォトライター)、取材協力:ホンダカーズ北海道 北38条店 ℡(011)751-9301

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