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日本が世界に誇るエコカー プリウスがマイナーチェンジ

プロフィール

エコカー市場を開拓した先駆者

 日本を代表するハイブリッドカー、プリウスがマイナーチェンジを受けて新登場。15年にフルモデルチェンジ時、4WD(E-Four)が登場して以来、3年ぶりの大きな変更となる。

 ハイブリッド、プラグインハイブリッド、電気自動車、クリーンディーゼルなど、いまやエコカーは街中に溢れている。しかし20年ほど前を思い起こしてみていただきたい。エコカーという言葉も、ハイブリッドシステムという言葉も全く認知されておらず、カタログに掲載される燃費性能で15km/Lを越えていたのは乗用車と軽自動車の一部にすぎなかった。そんな中、来るべきエコカー時代を見越したトヨタが「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーを伴って送り出した世界初の「量産ハイブリッド自動車」がプリウスだった。

 セダンとして登場した初代に続き、03年の二代目からは5ドアハッチバックとなる。次の三代目は09年。12年にはPHV(プラグイン・ハイブリッド車)も市販されるが、他のメーカーも負けじとハイブリッド車の展開を始め、市場には一気にエコカーの波が押し寄せることとなる。こうして振り返ってみると、改めてプリウスというクルマが如何に大きな存在かがわかる。ラテン語で「〜に先駆けて」という意味を持つプリウスは、まさに日本のエコカーを代表するモデルであり、そのカテゴリーを切り拓いた先駆者でもあった。

 現行型は15年12月の登場。そしてこの度、3年を経てマイナーチェンジが行われることとなった。大きな変更点はエクステリアデザインで、フロントフェイスとリアコンビネーションランプは大きく変わった。現行型デビュー直後から、エクステリアデザインに賛否両論があったのは事実。「先進的で格好良い」という意見の反面「奇抜すぎる」という意見もあり、デザインは嗜好によるとはいえ、今回のマイナーチェンジでは奇抜さを抑え、スポーティで精悍な方向へシフトするカタチとなった。

社会と繋がる「コネクティッドカー」

 そして大きなトピックが「コネクティッドカー」という考え方。昨年新型クラウンに搭載されて話題となった「つながる」というコンセプトである。

 全車種にDCMと呼ばれる専用通信機を搭載することで、ドライバーはトヨタスマートセンターと通信で結ばれる。これによって実現するのは、より便利で楽しいドライブであり、よりエコで安心安全なカーライフである。例えばナビと連動することによるお店や目的地の検索や指定。天候や渋滞ポイント、スポーツの結果など様々な情報の検索など。ただしこれらの機能は進化した最近のナビやスマートフォンでも可能ではある。凄いのはここからである。スマートフォンと連動させることにより、ドアロックやウインドウ閉め忘れなどの通知、ドライブ診断・アドバイスが可能。万一の事故や運転中の急病に備えてオペレーターがスタンバイ(ヘルプネット)していたり、警告灯が表示された場合の対処(eケア)、さらには赤信号での待ち時間の目安を教えてくれたり、救急車の進行方向や自車からの距離を通知してくれるなど、映画で観た「未来のクルマ」の姿がここにある。

 実はトヨタが新たにスタートさせた「コネクティッドカー」とは、トヨタスマートセンターが収集する膨大な情報(=ビッグデータ)を、社会的な課題の解決に役立てていこうという壮大なプロジェクトなのである。そしてそのデータを提供するのは一人ひとりのドライバーであり、情報の恩恵を受けるのも我々ということになる。DCMは通信料がかかるが、3年間は基本利用料を無料(4年目以降は年額12、000円+税)にしていることからも、トヨタの本気度合いが伝わってくる。

自動運転に通ずる安全性能

 北海道のドライバーに重宝されるのはやはり4WD。プリウスは現行型から4WD(E-Four)を選べるようになったが、驚かされるのは燃費性能である。4WDでもリッターあたり34・0km。FF車はEグレードが39・0km、Eグレード以外が37・2km(いずれもJC08モード)。渋滞や暖気を考慮しての実用燃費も、カタログ値がこれだけ良いと大いに期待できる。エコカーは低燃費であることが第一条件だ。

 そして現代のクルマに求められるのが安全性能だが、トヨタが掲げる先進安全機能(Toyota Safety Sense)が全グレードに標準装備されている。中でも車線逸脱しそうになった際のステアリング制御機能付きレーンディパーチャーアラートや、縦列駐車・車庫入れをサポートしてくれる巻き込み防止機能付きシンプルインテリジェントパーキングアシストなどは自動運転を念頭に置いたシステムと言え、私たちはすでに来るべき未来の自動車の姿を見せられていると言っても過言ではない。おそらくプリウスが再び「先駆けて」大きな変革をもたらす時は、そう遠くないだろうと考えている。

トヨタ PRIUS詳細写真

インプレッション

遠くない未来を、プリウスが切り拓く

 プリウス購入層の中心は30〜40代で、ファミリーカーとしての使用が多いという。その意味で燃費性能に優れ、安全機能も万全であることは大きなアドバンテージなのだが、もう一点、見逃せないものがある。それはクルマとしての基本性能。「走る・曲がる・止まる」がバランス良く成立してこそのファミリーカーであり、実はこれこそが最も重要である。

 プリウスはプラットフォームにTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)が採用された第一号車であり、この恩恵は極めて大きい。TNGAとはトヨタが全社を挙げて取り組む、クルマづくりの構造改革。このコンセプトに則って生み出されたのがTNGAプラットフォームである。

 実際に走り出してみると、ボディ剛性が高く、ステアリング操作に対するボディの挙動が素直であることに驚かされる。取材当日は凍った路面に新雪が絶え間なく降り続く最悪の道路コンディションだったが、電気式4WDシステム「E-Four」による頼もしい駆動力、各種安全装備によるブレーキシステム、コーナリング、そしてドライバーに情報を伝えつつも路面の凸凹を吸収するしなやかなサスペンションのおかげで、とても快適なドライブを味わうことができた。

 コーナーにおいては、進入時にアクセルを緩めステアリングを切り込むと、即座にフロントが応答。この印象はハイスピードコーナリング時でも同様で、リアがすっと追従してくるニュートラルな仕様になっている。長距離ドライブではワインディングもあれば、万一の障害物回避の必要があるシーンもある。まして冬場は路面状況が刻々と変化し、予期せぬ事態も起こり得る。過酷な状況下においても安心して走ることができるのは、基本性能が高い証であり、ファミリーカーの資質として最重要ではないかと思う。エコカー代表というだけで、「遅い、走りが楽しくない」と色眼鏡で見るのは早計に過ぎる。当たり前に見かけるクルマだからこそ、トヨタがプリウスにかける熱意と技術には想像を絶するだけのものがあると断言できる。

 

ディーラーメッセージ

札幌トヨタ自動車
西野店 新車課販売係
佐々木 裕太さん

 新しいプリウスはスポーティな外観デザイン、国内最高水準のエコ性能、各種安全装備を与えられた、名実ともに日本が誇る最新のファミリーカーです。そして今回大きな話題となるのは専用通信機DCMを搭載したことにより「コネクティッドカー」となったこと。ドライバーとトヨタスマートセンターが通信で繋がることにより、ドライブ情報はもちろん、万一の際のサポートや道路状況、天候情報など、あらゆるデータがお客様の安心安全なドライブをサポートしてくれます。自動車の新しいあり方を提案する新型プリウス。ぜひご試乗なさってみてください。

主要諸元(Aプレミアム ツーリングセレクション E-Four)

全長×全幅×全高:4,575×1,760×1,475mm
ホイールベース:2,700mm
トレッド:前/1,510mm 後/1,520mm
車両重量:1,460kg
最小回転半径:5.4m
エンジン:1,797cc 直列4気筒DOHC
最高出力:98ps/5,200rpm
最大トルク:14.5kgm/3,600rpm
モーター:1NM
最高出力:72ps
最大トルク:16.6kgm
JC08モード燃費:34.0km/L
ミッション:CVT
ブレーキ:前/ベンチレーテッドディスク 後/ディスク
タイヤサイズ:215/45R17
駆動方式:4WD
乗車定員:5名
車両本体価格:3,497,040円(税込)

テキスト:横山 聡史(Lucky Wagon)、Photo:川村 勲(川村写真事務所)
取材協力:札幌トヨタ自動車 西野店 ℡011-665-3111

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