presented by6+7新緑号New Car Impression

タフさとワイルド感満載!最新の4WDシステム搭載のRAV4が国内市場に再登場!!

プロフィール

予想外のヒット作に!

 RAV4の原点、それは平成元年の東京モーターショーにトヨタから1台の4WDカーが参考出展されたところから始まる。それが4年後に正式なプロトタイプカーとなり、平成6年にとうとう「RAV4」という名称で発売開始となったのである。開発のベースとなったのは「セリカ」だった。セリカは昭和45年にFRスペシャリティクーペとして発売され、絶大な人気を誇っていたが、時流に逆らえず、昭和60年発売の4代目からはFF車となっていた。

 このFFとなったセリカやカローラの主要コンポーネンツを流用して開発されたのが初代のRAV4。つまり、今では世界中のメーカーがラインナップに持つ、FFセダンのプラットフォームを基本としたクロスオーバーSUVの“先駆け”といえるだろう。ただ、既存車種のコンポーネンツを活用して作るというこれまでにない手法による4WDカーだったから、トヨタ内部でもRAV4がその後、主流モデルになるという意識はなかったようだ。

 ところがこの初代RAV4、実は予想以上の能力を持っていた。ベースとなったのはセリカだったが、そのラインナップにはGT-FOURという上級モデルがあり、そのワークスラリーカーは平成5年に世界ラリー選手権でマニュファクチャー&ドライバーの両タイトルを奪取するという日本車としては初の快挙を成し遂げたモデルなのである。

 その系譜を持つ初代RAV4が、ただのシティ派SUVで終わるはずはなく、強力なスポーツ系エンジンを搭載し、国産車では数少ないベベルギア式センターデフを持つ、オン・オフ両面での走行性能を追求した本格的4WDカーとして、若者やアウトドア派ユーザーに絶大な人気を博するのだ。

海外での人気は想像以上!

 オフロードでのスポーツ性を重視して、ボディサイズを小さくし、リアハッチを持つ3ドア本格4WDカーとしてデビューしたRAV4だったが、そのコンセプトは熱狂的ユーザーの支持こそ得られたが、幅広いユーザーに受け入れられたわけではなかった。

 そのためデビュー翌年にはホイールベースを延ばして居住性や利便性を向上させた5ドアモデルが追加された。その方策は平成12年に登場した2代目ではさらに進められ、ボディは3ナンバーサイズに拡大され、平成15年のマイナーチェンジでは全モデルが5ドアとなり、さらに国内販売車輌からマニュアルシフト仕様が姿を消した。ライバル多数の国内では、都会的シティユースSUVというイメージを定着させることが重要だったのだろう。

 その傾向はさらに加速され、平成17年に発売となった3代目の4WDシステムは、それまでのセンターデフ式フルタイム4WDではなく、普段はFFで走る一般的な電子制御式4WDとなってしまう。この時点で、日本国内におけるRAV4の使命は達成されたのだろう、平成28年7月、国内販売が終了する。

 ところが海外では綿々と販売が継続されていた。というより、歴代RAV4の販売主戦場は海外だったのである。モデルチェンジごとにボディサイズが拡大していったのは、それが海外事情を考慮した故であり、大柄のボディサイズは必須だったのだから。日本国内では販売されず、海外専売となった4代目RAV4は、初代と比較して全長は80センチ、幅も15センチも拡大されているが、アメリカでは女性も扱えるミドルクラスSUVとして問題ないサイズであり、海外でのRAV4人気は圧倒的なのだ。

 約180の国と地域で販売され、世界中での年間販売台数は85万台以上であり、これはつまりトヨタの全新車販売台数の10台に1台はRAV4というわけである。アメリカでも一昨年にはカムリを抜き、アメリカでのトヨタ車の販売台数トップに進出。世界的にも販売台数トップはピックアップトラックのフォードFシリーズ、続いてがトヨタカローラ、3番手にVWゴルフなのだが、今年中にRAV4はゴルフを抜くだろうといわれている。

 つまりRAV4は、カローラ、カムリと並び、トヨタの屋台骨を支える“大黒柱”の車種であり、そのあたり日本国内とまったく状況は違う。そして、そのクロスオーバーSUVとしては世界トップブランドとなっているRAV4が、ほぼ3年ぶりとなる今年の4月10日、5代目となるニューモデルがとうとう日本国内へ帰ってきてくれたのである。

トヨタ RAV4詳細写真

インプレッション

タフでたくましさ満載のスタイリング!

 実際に現車を目にすると、これまでのRAV4とはまったく違う5代目に驚かされるはず。多くの国内ユーザーは“ちょっと軟派な都会派SUV”というイメージを持っていたろうが、この新型RAV4は“ラフなワイルド感”が満載された別感覚の本格SUVとなっていたのである。

 特にフロントマスク。ヘッドランプのつり上がりこそキーンルックを感じるが、変形八角形の大きなグリルは迫力満点だし、都会派のハリアーやC-HRとはイメージが違う。それはサイドビューも同様で、変形四角の大きな黒いアーチに縁取られたホイールハウスや、ストレートに延びたルーフライン、そのルーフ後端に装着された小さなスポイラーなど、オフロードでの“走り”を想起させるスタイリング。それは、アメリカで人気のピックアップトラックである「タコマ」や「ハイラックス」に近いかもしれない。

 ルームに乗り込むと左右両サイドに色違いのステッチがあるシートが出迎えてくれる。RAV4はトヨタの世界戦略車であり、日本女性にはちょっと大き目かもしれないがシートのサポート感は悪くはない。本革巻きのハンドルも手になじみ、そこから自然に左手を下ろすとシフトノブがある。ボディサイズが大きくなったせいで足元のペダルスペースも余裕たっぷりで、このあたり、なんら違和感を感じさせないコクピットである。

 視界も良好で、フロントウインドからはボンネットエンドまで見通せ、リアもCピラー前に小さなウインドがあるため後方視界も確保されている。リアシートも実用性は高く、大人が3人乗車して脚を伸ばしても後方のラゲージスペースは580リッターの容量が確保されている。このあたり、外見のワイルドさばかりではなく、ユーザーそれぞれの使用目的に対応できるよう、すべてに気を使った力強いデザインは好感を持てる。

高い走破性と快適さの見事な両立!

 新RAV4のベースとなったプラットフォームは、トヨタの新たなクルマ作りの指針であるTNGAのFF車用プラットフォーム「GA-K」であり、これを最初に採用したのはカムリだった。つまり今回のRAV4、搭載されているエンジンも含め、カムリのクロスオーバーSUV版であると言えるだろう。ただしオフロード走行を想定して、プラットフォーム強化が施されているのは当然のこと。

 さらに、新RAV4で注目すべきは4WDにこだわった点だろう。同一車種になんと3種もの4WDシステムを用意するという贅沢さなのである。4WD化した時の問題点のひとつが燃費の悪化である。そのためトヨタはディスコネクト機構を導入。これは前車軸のアクスルに「ラチェット式ドッグクラッチ」を使い、4WDが必要ない時にはプロペラシャフトを完全に切り離してしまうシステム。ただそれはガソリン車の一部にしか搭載されない。今回試乗したのはハイブリッド車であり、その世界初の4WDシステムを試すことは出来なかったのだが、実はハイブリッド車にも4WDシステムは装備されており、本稿ではそのハイブリッドについて話を進めよう。

 スタートボタンを押し、シフトをDに入れ、市街地に乗り出す。当然ハイブリッドであるからスタートはモーターであり、まことにスムーズ。そこからフルスロットルにしてみたのだが、そのパワフルさは予想以上だった。まるでFRスポーツカーのようにリアをグッと沈み込ませると、見る間に速度を増してゆく。ハイブリッド仕様の総重量は2トン近いのだがそれを問題にしない加速感、これならスポーツドライビングも楽しめそうだ。

 そのスポーツ性を助けているのが新設計のサスペンション。市街路では舗装面の補修痕や細かいギャップをコツコツと拾うのだが、それはスプリングのせいではなく、おそらく締め上げられたダンパーが作用しているのだろう。その感触は不快ではなく、路面情報を的確に伝えてくれているのだし、その安定感は高速域になっても変わらなかった。

 砂利のラフロードに踏み入れてみた。このRAV4ハイブリッドの4WDシステムは、後輪の駆動を専用のモーターに担当させるE-Four。本格的4WDカーであるランドクルーザーやハイラックスとは違い、前後駆動輪はエンジン・ミッションからのプロペラシャフトでつがっていない。つまり、すでにプリウスに採用されているシステムと同様なのである。それは正直なところ、荒れた不整地や深い積雪路では頼りにならない“生活四駆”というイメージがあった。

 しかし、この新RAV4に搭載されたE-Fourは別物だった。リアに搭載されたモーターの最大トルクは一般の軽自動車用エンジンを超えるほどに強化されたのである。実際、このリアモーターにより走破性は相当に向上している。トルク配分を最大でフロント20/リア80にまで制御してくれ、まるで本格派4WDカーのよう砂利を蹴散らしてラフロードを自在に走ることもできたのである。また「TRAIL」モードにするとスリップしたタイヤにはブレーキをかけ、その反対側には適切なトルクを配分するという機能も搭載されている。これで積雪路面やラフロードからの脱出が容易になるわけで、安心感はより増したといえるだろう。

 すでにトヨタにはハリアーやC-HRという人気のクロスオーバーSUVがある。しかしそれは基本的には都市型のアーバン志向であり、ランドクルーザーやハイラックスのような本格的四輪駆動車ではない。その両者の中間を埋めるべく誕生した新RAV4、“たくましさ”や“頼もしさ”にこだわった開発姿勢は大いに評価できるし、SUVとしては世界最高の販売台数を誇るRAV4、このニューモデルが日本国内でも大きな支持を得ることは間違いないだろう。

ディーラーメッセージ

ネッツトヨタ札幌 中央店
販売主任 相澤 一也さん

 「いよいよ新型RAV4が発売となりました。以前からのRAV4ユーザーのお客様からも『次のRAV4はいつ発売になるんだろう、期待してるんだよな!』という声もいただいていましたから、私たちにとっても待望の新型です。実際、お客様の反応もよく、特にハイブリッド車の人気が高いのは予想外でした。燃費もよく4WDとしての性能も充分ですから、雪道やラフロードでも安心で、北海道のユーザー様にはぴったりの一台だと思います。試乗車も常時ご用意していますので、新しいRAV4の魅力を確かめに、ぜひ一度ご来店ください、お待ちしております」

主要諸元(HYBRID G[E-Four])

全長×全幅×全高:4,600×1,855×1,685mm
ホイールベース:2,690mm
トレッド:前/1,605mm 後/1,625mm
車両重量:1,690kg
最小回転半径:5.5m
エンジン:2,487cc 直列4気筒DOHC
最高出力:178ps/5,700rpm
最大トルク:22.5kgm/3,600〜5,200rpm
モーター最高出力:フロント120ps リア54ps
モーター最大トルク:フロント20.6kgm リア12.3kgm
JC08モード燃費:25.0km/L
ミッション:E-CVT
ブレーキ:前/ベンチレーテッドディスク 後/ディスク
タイヤサイズ:225/60R18
駆動方式:E-Four(電気式4輪駆動)
乗車定員:5名
車両本体価格:3,837,240円(税込)

テキスト:天野 克彦(BIBIMBA天野)、Photo:川村 勲(川村写真事務所)
取材協力:ネッツトヨタ札幌 中央店 ℡011-731-9111

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