presented by6+7新緑号New Car Impression

実用的でスタイリッシュ魅力いっぱいのステーションワゴン

プロフィール

熟成を重ねて4年、毎日使えるクルマ

 ホンダの5ナンバーステーションワゴン、シャトルがマイナーチェンジを受け、2019年モデルとなった。エクステリアの意匠変更と、インテリアの質感向上、Honda SENSINGにオートハイビームを設定するなど、より魅力をアップさせる内容となっている。

 ネーミングのシャトルとは「往復する」「折り返す」といった意味を持つ英語で、地球と宇宙を行き来するスペースシャトルや、バドミントンでプレイヤー間を行き来する羽根が知られている。ホンダはこのネーミングを古くはシビック('83〜'96年)、少し前にはフィット('11〜'15年)とコンパクトステーションワゴンに冠してきた。'15年からは「シャトル」として独立した車種になり、すでにデビューから4年経つものの、基本性能が高く幅広く支持を集めていることから、小変更により機能やデザインを磨きあげる手法を重ねてきている。

 シャトルの大きな魅力のひとつに5ナンバーであることが挙げられる。車税面でのメリットはもちろんだが、日常的に使用するクルマにとって、小回りが利くこと、狭い道でも入っていけること、有料駐車場で小型車に分類されることなど、恩恵がいろいろある。3ナンバー車には3ナンバー車のメリットがあり、オーナーの使用環境や目的も様々なので「どちらが良い/悪い」というものではないが、シャトルを5ナンバー枠で製造していることにホンダの良心を感じる。自動車の大型化が進む現代にあって、室内が広くて使い勝手が良く、きびきび走るシャトルの存在は際立っている。

可搬性が高い一方、シックかつスポーティ

 エクステリアでの変更点は前後バンパーとLEDフォグライトの形状変更、リアコンビネーションランプのデザイン変更など。前モデルと比較すると、前後ともにシャープさ、スポーティさが強調されている。改めて真横から眺めてみると、流れるようなフォルムが非常に美しい。基本的に買い物や送迎、趣味や仕事など、毎日のように使用されるクルマだが、だからこそスタイリッシュなエクステリアを与えることで、日常に彩りを添えようとしている意志が感じられる。

 インテリアでは全タイプでシートデザインが刷新されたほか、ピアノブラックのパネルや本革シートがタイプ別設定された。乗り込んでみると、その上質な空間に驚いた。計器類こそ近未来的なデザインだが、ダッシュからコンソール、後席にかけて、非常にシックなイメージ。オーソドックスなデザインながら、使い勝手とくつろぎ感を巧みに生み出している。シンプル・イズ・ベストを地でいくようなインテリアは、スポーティでもあり、シャトルというクルマにふさわしい作りだ。

 それでいて後席のシートアレンジは多彩。ラゲッジ下に配置されたリチウムイオンバッテリーが出力向上とともに小型化されたことで、フルフラットが可能な広大なラゲッジスペースを生み出している。また後席の座面を上に跳ね上げることもできるので、観葉植物のような背の高い荷物も収納できる上、中型までの自転車ならそのまま積み込むことができる。こうした高い可搬性を持ちながら、通常はシックで上質な空間が乗員を包み込む。ある意味、欲張りなクルマなのである。

極めて高い安全性能とエコ性能

 ラインアップは全8タイプ。ハイブリッドモデルがベーシック・X・Zの3種、ガソリンモデルがGの1種。すべてにFFと4WDが設定される。また全タイプにホンダの誇る安全運転支援システム「Honda SENSING」が搭載され、タイプ名にも表記される。このため、例えば試乗車であれば、シャトルHYBRID Z Honda SENSINGが正式名称となる。

 Honda SENSINGに含まれる機能は、衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、アダプティブ・クルーズ・コントロール、車線維持支援システム(LKAS)、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能の8種。そして今回新たにオートハイビームも設定された(LEDヘッドライト装着車)。当たり前になった感のある安全支援システムだが、万一危険な状況に遭遇した時、そのありがたみを実感することになる。現代のクルマはバンパーの一部を損傷してもアッセンブリー交換になってしまうので、数万円以上の出費になる。増して歩行者に怪我を負わせてしまった場合などは、見舞金も、精神的なダメージも大きい。不幸にして危機的な状況に陥ってしまった際、乗員・歩行者・他車をできるだけ守り、被害を最小限にとどめる。これこそが安全支援システムなのだ。

 JC08モード燃費は、ハイブリッドFFが33.2km/L、4WDが27.8km/L(Zを除く)。ガソリンFFが22.0km/L、4WDが18.8km/L。安全性能と並んで重視されるエコ性能においてもシャトルは優秀である。ハイブリッドの制御は進化し、言われなければそれと気づかないほどナチュラルなフィーリング。ハイブリッド黎明期には「エンジンのみ」「エンジン+モーター」「モーターのみ」という走行モードが切り替わる際にわずかなショックや減速感が伴ったが、現代のハイブリッドは技術面でもフィーリング面でも完成の域に達していると言える。

 ホンダらしいのはガソリンモデルが設定されていることで、FFが170万円台から。最上級のハイブリッドZとは100万円以上の価格差があるので、装備や燃費、1年あたりの走行距離などあらゆる面から検討してみると良いと思う。

ホンダ SHUTTLE詳細写真

インプレッション

オンリーワンの存在感が光る

 走り出して気づいたのは「軽快」ということ。エンジンの廻り方、加速感、ステアリングに対するボディの反応、すべてが軽快でスポーティだ。試乗車は最上級グレードのHYBRID Z、しかも4WD。このサイズのステーションワゴン/ミニバンなら車重が1、500kg前後に達してもおかしくないのだが、シャトルは1、300kg。ガソリン仕様のFFに至っては1、130kgと、非常に軽い。重量と重量配分は、車の挙動と性格に大きな影響を及ぼす。スポーティな運動性能を求めるなら、軽い方が圧倒的に有利だ。しかし現代車には安全性能など、求められるものが多く、それらによって重量は増え、価格も上がっていく。その条件下でここまで軽量化しているのは、ホンダがシャトルを「単なる移動手段、運送手段ではない」と明確に宣言しているのだと思う。

 コーナリング時の挙動も軽快そのもの。ステアリング操作に対して、リアの反応が非常に早い。各種制御機能でねじ伏せるように曲がるのではなく、やはり軽さの恩恵でスイスイと曲がる。大げさに言えばライトウエイトスポーツの挙動に似ている。シャシ性能も非常に高いのである。シフトをSモードにするとパドルシフトのみが有効になるので、マニュアル感覚のドライブも楽しめる。エンジンは1、500ccなので分厚いトルクこそないが、回転に従って加速し、小気味良いエンジン音が聞こえて来る瞬間は、ステーションワゴンであることを忘れてしまいそうだ。

 実用的なアイディアを盛り込み可搬性に優れる一方、スタイリッシュな外観とシンクな内装を持つシャトル。安全性・エコ性能も申し分なく、5ナンバーで維持費も経済的。ホンダらしい、オンリーワンの存在だと断言できる。

ディーラーメッセージ

Honda Cars 北海道 環状通白石店
営業主任 澤田 義明さん

 低燃費で、安全運転支援システム「Honda SENSING」が全グレードに標準搭載されるステーションワゴン、シャトル。2019年モデルはスタイリッシュな外観デザインに磨きがかかり、室内の質感も向上しています。ラゲッジの使い勝手が非常に良く、ショッピングなど日常的なご利用から、配送などのビジネスユース、キャンプやMTBといったホビーユースまで、幅広いお客様にご活用いただけます。多彩なシートアレンジもご覧いただけますので、ご来店お待ちいたしております。

主要諸元(HYBRID Z Honda SENSING 4WD)

全長×全幅×全高:4,440×1,695×1,570mm
ホイールベース:2,530mm
トレッド:前/1,475mm 後/1,465mm
車両重量:1,300kg
最小回転半径:5.2m
エンジン:直列4気筒DOHC
最高出力:110ps/6,000rpm
最大トルク:13.7kgf・m/5,000rpm
モーター型式:H1
最高出力:29.5ps/1,313〜2,000rpm
最大トルク:16.3kgf・m/0〜1,313rpm
JC08モード燃費:26.0km/l
ミッション:7AT
ブレーキ:前/ベンチレーテッドディスク 後/リーディングトレーリング
タイヤサイズ:185/55R16
駆動方式:4WD
乗車定員:5名
車両本体価格:2,797,200円(税込)

テキスト:横山 聡史(Lucky Wagon)、Photo:川村 勲(川村写真事務所)
取材協力:Honda Cars 北海道 環状通白石店 ℡011-874-4101

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