presented by10+11錦秋号New Car Impression

毎日の「大切」にこだわったシンプルなトールワゴン

プロフィール

昭和から続く名車の系譜「N」

 軽トールワゴンN-WGNが、フルモデルチェンジされ第二世代となった。N-WGNは13年に誕生した車種で、6年ぶりのフルモデルチェンジである。

 ホンダは11年にN-BOXを発売し、これを皮切りに「Nシリーズ」を展開している。「New Next Nippon Norimono」をテーマに掲げるNシリーズ、古くは67年発売のN360を先祖に持つ。現行車種はスライドドアのN-BOX(通常ドアのバリエーションもあり)、ハッチバック風でN360がデザインモチーフのN-ONE、積載力が自慢の商用車N-VAN、そしてN-WGNの4種。N-WGNはN360に続いて71年から14年に至る間、第5世代まで開発・販売されたライフの後継車である。

 軽トールワゴンのカテゴリーは激戦が続いており、どの車種も魅力に溢れている。ホンダにもN-BOXという基幹車種があるが、Nシリーズ全体の底上げを図っていくため、N-WGNを大幅に刷新。丸目ヘッドライトに、眉毛のようなウインカーが組み合わされた愛らしいエクステリア、シンプル・イズ・ベストを具現化したボディ造形、そして徹底して煮詰めた「あったら嬉しい」機能と先進の安全支援機能。より「生活に寄り添うクルマ」として、新たな歴史を刻み始めた。

日常に寄り添い、生活を彩るクルマ

 今回のモデルチェンジのポイントは大きく3つ。「あらゆるシーンで快適に使えること」「シンプル」、そして「安全装備の充実」である。「毎日快適に使える」においては、利便性を考慮した工夫がたくさん盛り込まれている。例えば軽自動車では初めてとなるテレスコピック(ステアリング前後調整)の採用。調整幅は30oで、同じく上下に30o調整可能なチルト機構、上下調整幅50oの運転席ハイトコントロールと合わせ、体格を問わずベストなドライビングポジションを得ることができる。これは「ベストポジションこそ安全運転の第一歩」の具現化であると同時に、平日は奥様、週末はご主人が運転するというような使い方も想定しているためである。

 またラゲッジを低床化することで、収納力をアップさせた。取り外し可能な仕切り板により上下二段に区切ることができ、小さな荷物でも整理しやすい。車のラゲッジルームは広さ・深さだけあれば良いというものではない。如何に効率的に、如何に安定した状態で積載できるかがポイントで、その点N-WGNはかなり考えられている。また後部座席の足元には傘置きがある。シート下のデッドスペースを利用したもので、取り外しも可能。濡れた傘は意外や置き場に困るもので、こうした配慮は非常に嬉しい。

 「シンプル」については、極力プレスラインを廃したエクステリアや、必要以上の機能を詰め込まないインテリアに現れている。ステアリングの下にも小物置き場があり、その右に始動ボタンと各種安全装備のON/OFFボタンが配置されているのだが、これによってインパネの目に見える部分は非常にシンプル。またエクステリアにおいては、特にサイド面にプレスラインがなくツルンとしていることで、可愛らしさと同時に独自の存在感を生んでいる。スポーティなカスタムもサイド造形は共通なので、N-WGNらしさが一番表現されている部分かもしれない。そして造形がシンプルな一方、カラーバリエーションは全9色+4種のツートンカラー(Gを除く)が用意されている。(カスタムは全7色+4種の2トーンカラー/Gを除く)

ホンダらしい主張が伝わる万全の安全装備

 バリエーションはノーマルのN-WGNとN-WGNカスタムに大分され、各々に「G」「L」「L・ターボ」の3グレード。そして各グレードにFFと4WDがあるので全12種ということになる。また全タイプに安全運転支援システム「Honda SENSING」が標準装備され、全グレード名に表記されるので、試乗車の場合「L Honda SENSIN G」が正式名称となる。

 Honda SENSINGに含まれる機能は、ぶつからないための衝突軽減ブレーキ(CMBS)、飛び出さないための誤発進抑制機能、歩行者に配慮する歩行者事故低減ステアリング、はみ出さないための路外逸脱抑制機能、適切な車間距離を保つための渋滞追従機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロール、ふらつかないための車線維持支援システム(LKAS)、先行車発進お知らせ機能、見逃さないための標識認識機能、不意の後退を防ぐための後方誤発進抑制機能、良好な視界のためのオートハイビームという10種。中でもホンダ車初の機能として追加されたのがCMBSに含まれる横断中の自転車を認識して警告する機能である。緊急時にはブレーキをかけて衝突回避を支援してくれるもので、これは画期的だ。Honda SENSINGは、より日常的なシチュエーションを想定して進化が続いているようだ。

 加えて停車中にブレーキペダルから足を離しても停車状態を保つオートブレーキホールド機能や、インパネ右のマルチインフォメーション・ディスプレイに前輪の向きをイラストで表示する機能なども備えている。まさに至れりつくせりの安全機能だが、ホンダではそれらを「アシスト(=支援)」と位置付けており、あくまでもドライバーの慎重・適切な運転こそが安全を確保するものというスタンスだ。国内外を問わず新車のほとんどが標準装備し始めた安全装備だが、それらに絶対はないし、状況判断能力や集中力など、ドライバーが心していかないと悲惨な事故は減らせない。ホンダの考え方は的を射たものであり、今一度全ドライバーが肝に銘じなければならないことだと思う。

ホンダ N-WGN詳細写真

インプレッション

頼れる相棒として、毎日付き合えるクルマ

 お借りした試乗車はNAのL。昨年N-VANを取材しているので乗り味は似ているだろうと勝手に想像していたのだが、印象はかなり違った。N-WGNの方が体感的なトルク/パワーが感じられる。もちろんターボにはかなわないが、ごく一般的な交通の流れに乗ってスムーズに走行できる。N-VANより20~100s軽いことが影響しているのかもしれない。

 カーブにさしかかると、挙動のスムーズさがより際立つようになった。ステアリングマナーは弱アンダーで、意図した通りにコーナリングしてくれる。タイトコーナーでは高いボディ剛性に支えられて、大げさなロールを起こすこともなく何食わぬ顔で駆け抜ける。ただしコーナリングスピード自体は決して高くないし、出口での加速も速いわけではない。むしろ誰もそれらを求めないであろう。試乗中に浮かんできたのは「等身大」と「生活」という2つのワード。背伸びせず頑張りすぎず、自分らしい日々を過ごす。飾りすぎず、自然体の自分で好きなことに打ち込み、無理のない範囲で楽しく過ごす。そんな人の傍に存在するクルマ。それも最新の安全支援技術を備え、いざという時にはしっかりとサポートしてくれる頼れる相棒のようなクルマ。

 人それぞれの価値観によって、クルマに求めるものも様々だが、N-WGNは是非毎日使いたい。ピカピカにしておくのも良いが、オーナーと一緒に雨風に耐え、好天の下ではどこまでも出かける。そうした気軽さが一番の魅力なのだと思う。

ディーラーメッセージ

Honda Cars札幌中央 新札幌店 営業
水岡 祐希さん

 Honda SENSINGによる万全の安全装備、広大な室内空間と細かなところまで行き届いた配慮、そして経済性。新しいN-WGNは、オーナー様の生活に寄り添い、毎日を軽やかに変えていくようなクルマとして開発されました。運転席周りにも収納スペースがたくさんあり、ラゲッジにも上下に分割できる仕掛けが用意されています。キュートなルックスのN-WGN、精悍でスポーティなN-WGNカスタムをラインアップしておりますので、ぜひご試乗ください。ご来店お待ちいたしております。

主要諸元(L Honda SENSING 4WD)

全長×全幅×全高:3,395×1,475×1,695mm
ホイールベース:2,520mm
トレッド:前/1,300mm 後/1,305mm
車両重量:910kg
最小回転半径:4.7m
エンジン:直列3気筒DOHC
最高出力:58ps/7,300rpm
最大トルク:6.6kgf・m/4,800rpm
JC08モード燃費:25.4km/l
ミッション:CVT
ブレーキ:前/ベンチレーテッドディスク 後/リーディングトレーリング
タイヤサイズ:155/65R14
駆動方式:4WD
乗車定員:4名
車両本体価格:1,469,880円(税込)

テキスト:横山 聡史(Lucky Wagon)、Photo:川村 勲(川村写真事務所)
取材協力:Honda Cars札幌中央 ℡011-897-7777

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