presented by2019.12+2020.1冬将軍号New Car Impression

カーライフに自由をもたらす 新型カローラツーリング

プロフィール

常に時代とともにあったワゴンモデル

 カローラのフルモデルチェンジに伴い、よりアクティブで様々なライフスタイルに対応するツーリングも刷新された。カローラには伝統的にワゴンがある。初代モデルにおいても、’66年の誕生からわずか1年後にバンが発売されている。ただし当時はあくまでも商用イメージが強いバンであり、現在のようにツーリングワゴンという捉え方ではなかった。ワゴンという名称が与えられたのは’82年。シリーズ通算4代目が発売された’79年から3年を過ぎた頃である。この時期、アウトドアレジャーにバンやワゴンを用いるライフスタイルが注目され始め、セダンよりも可搬能力が高く、ライフスタイルを主張できるという点で世界的な流れになっていく。ちなみに同年スプリンターカリブが発売されている。乗用車ベースの4WDとして、現代に続くクロスオーバーSUVの元祖と言っても過言ではない存在だった。

カローラワゴンは’87年に2代目、’91年に3代目と進化を続け、’00年、カローラフィールダーが誕生する。もはやSUV志向は主流となり、日常的なショッピングはもちろん、多様化するライフスタイルに最適な車種として、その存在感を主張し始めていた。気軽に使えるサイズ・価格、そして安全性や燃費性能も向上し、’06年の2代目、’12年の3代目と、着実に支持を得てきた。エンジンは1、500tガソリンから2、200tディーゼルまで、歴代で豊富なバリエーションを持っていたが、’13年にはハイブリッドが追加され、JC08モードでリッターあたり33・8qを実現するに至った。

このようにカローラワゴンは常に時代のニーズに応えて進化を続けてきたが、ついに今年、最新モデルが登場した。名称はカローラツーリングとなり、新たな歴史を刻もうとしている。

ベーシックカーとして正常進化

 新しいカローラツーリングに求められるものとは何か。エコ性能・安全性能はもちろんだが、クルマとしての基本性能、ボディの剛性、デザインなど多岐にわたる。高くて旨いのは当たり前、ベーシックカーでどこまで完成度を高められるか。トヨタにとってカローラは極めて重要な車種なのである。

 全幅が1、700oをわずかに45o超えて3ナンバーとなったが、高級車を目指したわけではない。TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー=新プラットフォームを基幹として、商品力の向上と原価低減を同時に達成するための車両作りシステム、設計思想)の低重心パッケージに基き、ドライバーの日常に寄り添うベーシックカーとして進化したという言い方が正しい。事実エンジンラインアップは1、800tHV、1、800tガソリン、1、200tガソリンターボという5ナンバー枠の3種。車税は排気量に基づくので、維持費の面で不利になる要素はない。また実用上で重要な最小回転半径が5m(GXグレード)に抑えられていることは特筆に値する。

 1、200tターボはFF+6速マニュアルの設定。4WDがあるのはHVのみで、必然的に北海道での注目グレードはHVの4WDとなる。HVと1、800tガソリンには装備によってW×B、S、G─Xと3グレードが設定されている。お借りしたのは前後にモーターを持つ最上級グレード、ハイブリッド4WDのW×B(ダブルバイビー)。車両本体価格は税込みで300万超となるが、1、800tガソリンのG─Xは200万円ほど。グレード別の装備・機能によって明確に差別化が図られ、選択の幅は広い。

先進の安全装備を全グレードに標準化

 安全性能においてはトヨタが誇る次世代の予防安全パッケージ、Toyota Safety senseが全車に標準装備されている。「ぶつからない」ためのプリクラッシュセーフティ、「高速道路でのクルージングをサポート」するレーントレーシングアシスト、「ついていくをサポート」するレーダークルーズコントロール、「夜間の見やすさをサポート」するオートマチックハイビーム、「標識の見逃し防止」のためのロードサインアシストなど、技術の粋を集めた安全装備が標準化されている。さらにオプション装備として、駐車場などでの低速走行時に壁や車両を検知するインテリジェントクリアランスソナー、後方から接近する車両を検知するブラインドスポットモニター、リヤクロストラフィックオートブレーキなどの設定もある。こうした技術は今後、道路インフラや他車からの情報を連携・活用し、「事故を起こさないクルマ」を実現する方向へ向かっていく。他のクルマや歩行者に与える影響はもちろん、たとえ自損事故であっても、経済的・精神的に大きな苦痛を伴う。こうした技術はその苦痛を解消していこうという重要なものなのだ。また安全な走行には欠かせないものがまだある。例えばボディ剛性やサスペンションの動きなど、クルマを構成する各部の徹底した熟成。良好な視界の確保や、乗員をしっかりとホールドすることで安定した運転姿勢を保つシートも含まれる。

さらにディスプレイオーディオが全車標準装備となり、コネクティッド機能が導入された。ダッシュパネル中央の7インチディスプレイは、スマートフォンとの連動によって、オーディオとしてはもちろん、Bluetoothでのハンズフリー通話やナビ案内をはじめさまざまなスマホアプリをディスプレイオーディオ上で直接操作、使用することが可能だ。これらを採用して刷新されたカローラシリーズは、まさに次世代ベーシックということができるだろう。

トヨタ COROLLA Touring詳細写真

インプレッション

スポーティな足回りが生み出すフラットな乗り心地

 ぐっとスポーティになったエクステリアを一通り堪能した後、いよいよ走り出したが、すぐに感じたのは足まわりの堅実さだ。硬めだが不快な突き上げ感はなく、しなやかに凹凸を吸収してくれる。実はセダンはコンフォート系、昨年デビューしたカローラスポーツとツーリングはスポーティな味付けがなされている。常用域でステアリングを多めに切り込んでみても、大げさにロールすることなくスッとおさまる。この挙動はかなりの完成度で、たくさんの荷物を積んでいる時には不用意な荷崩れを防いでくれるし、なにより乗員が頭を振られることなく、スムーズな走行を実現してくれる。HVとW×Bには「ばね上制振制御」機構も設けられ、路面の凹凸に応じてトルクをリアルタイム制御するため、フラットな乗り心地を実現している。

モーターにアシストされた1、800tエンジンもスムーズ。発進時にはしっかりしたトルクを感じることができ、加速したい時にアクセルを踏み込めば、タコメーターが軽快に跳ね上がっていく。ドライブモードが「ノーマル」でも街中走行には十分だが、「スポーツ」に設定すれば、より軽快さは増していく。

シンプルなインテリアも好印象だ。オーソドックスなデザイン・レイアウトだが、作り込みに質の高さが感じられる。初めて乗っても違和感なく操作できる反面、シンプルでスポーティな内装だと思う。特にブラックはシックな空間を演出している。

カローラツーリングはスポーティなシルエットで、今後どんどん街を走り出すだろう。もしかすると見飽きるほど溢れるかもしれない。そんな時には思い起こしてほしい。ベーシックカーだからこそ基本性能が磨き上げられていることを。そして最新技術によって安全性能とエコ性能がとことん追求されているということを。いつの世もカローラは一歩先を進んでいく。

ディーラーメッセージ

トヨタカローラ札幌
本店スタッフ
天野 瑞季さん

カローラは長い歴史を持つベーシックカーであると同時に、世界中を走っているグローバルカーでもあります。欧州モデルは全幅1,790mmですが、日本仕様は道路事情を考慮し、専用ボディが開発されました。3ナンバーとなりましたが、取り回しの良さや運動性能には磨きがかかり、安全機能も標準装備。非常にクオリティの高い仕上がりとなっております。スポーティで堅実な乗り味は、ご試乗いただければ間違いなく体感できるものと思います。ご来店お待ちしております。

主要諸元(ハイブリッド W×B E-Four)

全長×全幅×全高:4,495×1,745×1,460mm
ホイールベース:2,640mm
トレッド:前/1,510mm 後/1,520mm
車両重量:1,760kg
最小回転半径:5.3m
発電用エンジン:1,797cc 直列4気筒DOHC
最高出力:98ps/5,200rpm
最大トルク:14.5kgm/3,600rpm
フロントモーター
最高出力:72ps
最大トルク:16.6kgm
リアモーター
最高出力:7.2ps
最大トルク:5.6kgm
JC08モード燃費:28.4km/L
ミッション:電気式無段階変速
ブレーキ:前/ベンチレーテッド・ディスク 後/ディスク
タイヤサイズ:215/45R17
駆動方式:E-four(電気式4輪駆動方式)
乗車定員:5名
車両本体価格: 3,015,100円(税込)

テキスト:横山 聡史(Lucky Wagon)、Photo:川村 勲(川村写真事務所)
取材協力:トヨタカローラ札幌 本店 ℡(011)820-1212

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